漣/
因子
わたしの鼓動が
皮膚をつきやぶり
同心円状に
あらゆる事象の表面をすべっていく
こまやかで確かなひとつひとつを
機械にかけること、
解析すること、
それはかなしくなるようないとなみだった
ようやくわかった
まっしろなのはちがった
なんの音もない世界は
平穏から遠かった
このリズムを
わたくしは
そしてあなたは
しずけさとよぶ
戻る
編
削
Point
(1)