亡い/
平 哉人
朝が怖い
夜が怖い
昼間の私は死んでる
朝になれば
目覚めなければ
夜になれば
眠らなければ
昼間の私は死んでる
あのころに戻りたい
あのときは良かった
あのまま居られれば
朝の私は泣いている
夜の私は鳴いている
昼の私は亡いている
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