大きな虹/朧月
朝みた空が
あまりにも白かったから
空を突き抜けて太陽を殴りにゆきたかった
気持ちよく生きてこうって決めた朝なのに
なんでこんな灰色の空なのか腹がたったから
ぱらついてきた雨に どうにでもなれと
傘もささずに歩いていたんだ
ふと 見上げると 大きな虹
やられたって思ったけど
しゃくだからさ
みないでおこうかとおもったけれど
空の魔法にやられたよ
目が釘付けになった 大きな大きな虹
不覚にもその上を歩きたいだなんて
考えてみたら 楽しくなった
気持ちよく生きるって
こういうことなのかもしれない
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