復活祭/
寒雪
れるような男ではない
日陰に棲み
胞子を飛ばすのが
ぼくの日常には相応しい
だからきみははやく
こんな悪夢から抜け出して
正気を取り戻すことを
ぼくは望んでいる
嫌いになってくれ
嫌いになってもいいぜ
嫌いだろ?
嫌いなんだったら
嫌いだからさ
嫌いになれよ
復活祭の前日
ぼくがきみについた
うその深刻さが
ぼくの心までも
袋小路に追い込んでいく
ぼくは毒を投げ続ける
きみが
ぼくに近寄れないよう
ぼくから遠ざかるよう
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