復活祭/寒雪
漆黒の闇を
手探りで進むように
もがき苦しむきみを見ることさえ
もう
今のぼくには堪えがたい苦痛なのだ
きみは
ぼくの気持ちなんてお構いなしに
ぼくのまわりに現れては
その凍りつくような笑顔を
投げつける
どんなに愛想良く
ぼくに話し掛けても
意味のないことさ
復活祭の前日
ぼくがきみについた
うその深刻さが
きみをいつまでも追いつめる
きみのことが好きだなんて
ジョークにしては出来すぎだよ
いつまでも
ぼくのそばにいようとしないでくれ
きみがぼくを嫌いになるよう
懸命になってるっていうのに
ぼくは
きみに愛される
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