15センチものさしで こころみるはいぶん/六一介
 
 朝寝すずめの 電柱につらなるを覆う 

 なまぬるい 足裏の おさなごがつかむ先の 
 
 酒臭い あくびに吸い込まれて ゆく

 うすよごれた野良がのむ 雨だれのなかの

 よろぼう老婆の上に広がる
 

 そら 、 また、 そら 


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