ある窓辺/
瑠王
鳥が惜し気もなく近づいてくるのは
私達の間に窓があるからだろう
だから私は捕まえて、檻に入れる
柵の隙間から指を差し伸べ
初めてその声を耳にする
それがなんて悲しかったこと
だからカーテンは閉じて
いつまでも盲目のまま
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