眠る空の夢/
依々れんこ
ひびわれた身体が、振り返る。
あなたは少数の皆と、
蛍光灯に応える肌が赤く染まったという妄想、
を、
追いかける。
微睡む時間は罠だ、
薄緑の眼の、
蜘蛛の、
糸、
つ
なが
ってるんだ、
水をたっぷり飲んで、
断ち切れ。よ。
聴こえたでしょうか、
緑の電車の
レイルを踊る
足音。
わたしたちは、
たくさんの人と、
二人っきり。
やさしい人の眼球は、私の瞼で覆われている。
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