君のいる風景(3)/まどろむ海月
{引用=
見上げた月は 皓々として
雪景色の深い谷の 底にまで
光を落としていた
白い中空の湯のなかで
魚のように戯れたね
紺青の空に 雲
高原の蒼空を
何日も さまよった
大空の神聖な変貌
永遠の高みへの
憧れと祈り
その彼方に君はいた
息遣いが感じられる
身近にも・
そして そのとき
世界の底に流れる
星空 ガ見エタ・・
神聖な夜を鎮ませた 林 の
鮮やかな大気に漂う水蒸気の粒子
朝の光が木洩れて
原生のつぶやきが聴こえる
岩と苔の道
木の間から見える湖水は
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