あいしてるだけが言葉じゃない/あぐり
 
て わたしだけのものにしたくて


にじんでる赤さを覚えないのなら わたしの肌に二度と触れるな。


ぬくもりに名前がないから時々は 目を瞑って思い込むのね


ねぇ、ぜったい、わたしより先に寝ちゃ嫌よ。そんな台詞でねだってみたい


のどおくでねばつく声を溶かしたら たぶん冷たいクリムゾンです。



*はひふへほにしかひみつはいえない


はみだした気持ちはぜんぶビニールに 入れて燃えないゴミにします。


秘密なら沢山あるけどそんなのは わたし以外しらなくて良い


ふつうに生きています。だからもうどんな過去も未来も些末。


平均値だ
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