親友/朧月
ごめんといったきり
黙るあなたの前で
私のすることは
許すことじゃないんだよ
私には あやまらないでいい
あなたと 私 ずっと
一緒に笑ってきたじゃない
昨日の私の失敗を
肩たたいてうなずいてくれた
あなたは 友達なんて言葉じゃ言い表せない
あなたは あやまりながら
少し困ったように泣くけど
私 待ってるからね
あなたが 立ち上がるのを
きっと 同じ場所で
あなたも 私も ころぶよね
あなたは あなたよりましって
また そう言うだろうけど
そんな 軽口言える 私たちの今は
ずっと ずっと 歩いてきた昨日から続いてるから
これからも 続いているから
安心してくれていいよ
そう言った 私の淹れるコーヒー
やっぱり私のがおいしいってあなたには
いってほしいよ
戻る 編 削 Point(2)