願いのうた/朧月
絵筆のように
まわす心の先端は
ノオトの広場を走りながら
願いみたいな軌跡をひいてゆく
夢中になってるように見えて
踏まないようにしてる
だれかの過去
ならぶことを拒否する命にも
同じくとうたう気持ちはあって
何度も 何度も走る心
いえない言葉を生み出したくて
あふれるまで回転してゆく
いつか
なににも囚われなくなるよに
何度も 何度も走る心
擦り切れる心の絵筆の
先に込めた祈りは
だれも傷つけないとも言えず
震えそうになりながらとめない
それが自分のうただから
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