今日の日記/チャオ
群れが、僕をせきたてて僕は、その配列を、何度も繰り返し変える。
写真が、何も語らないように、言葉も何も語らない。
僕は、記号になる。
一転する。空白さえも意味を彩る。
僕は、神になる。
二人のピアニストが、音符の代わりに引き寄せた言葉の群れを。僕は、五線譜のうえにインプットする。機械の中で、熱は、可能性を縮める。鍵盤が奏でるあの感情は生まれない。
何度も、その言葉を 、何度も、その意味を、僕は見返すだろう。それでも、その言葉たちは、鍵盤の上でしか可能性を開かない。
言葉が音符になるように、僕は、五線譜に文字を打ち込むだろう。今はまだだめであっても、いずれ、それらは、何等かの形で、可能性を広げる方向へと導くように。
そして今日、ダンサーが踊る川辺で、僕らは写真家の写すフィルターの向こう側、砂山を作り、話すのだ。今後のこと、今日のこと、時間のこと、物語のすべてを。
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