夕方を車で走るということ/吉岡ペペロ
 

どこへかと向かっている

未来も生産性もない場所へ

こころやたましいを向かわせながら

家へと向かっている


社会制度とは効率と確率を追ったものだ

そこへと向かっているのだ

生殖器ではとどめをさせないだろう

夕方を車ではしるということ

フロントガラスには

群青いろのカルテが広がっている

真理はなくてもメカニズムはある

恋に落ちる

愛に塞がれる

恋には愛がつきものだ

愛にも恋がついている

群青いろのカルテが広がっている

とつぜん叫びだしたいの反対になった

覚悟をきめている

傷ついたっていいさ

傷つけたっていいよ


どこへかと向かっている

未来も生産性もない場所へ

こころやたましいを向かわせながら

家へと向かっている
戻る   Point(7)