「シアワセ」 を 思い出す/緋乃村燿介
 
雨の中を歩いていたら
彼女の降りたことのあるバス停を通るバスがきたから
思わずバスにに飛び乗った

学校が始発駅ではないから
手前の駅へと歩いていったんだ
乗り込んで重々しい空を見上げた

「うざい」と、ぽつりと口から零れた

学校へ寄って行くバス
人だかりに君が居てちょっとドキリとした

幸せはわからなくなったけど、
この感情はすごくあったかかったんだ

この想い、すごく懐かしい

ん?ちがうな

これって、「シアワセ」っていうのかもしれない
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