いついつの日/15フィールズ
とめのないことを考える
いずれにせよその数字はぼくを破裂させるにはたやすいだろう
それにしても最後に触れた数字が思い出せない
思い出さないのか
そんな薄暗い照明の下を過ぎると
あとは家まで明かりのない一本道
ここに俯瞰する視点を置ければぼくは闇にのまれるのに
ぼくはぼくだからそうはいかない
明日はうまくいくだろうか
そんな繰り返しの日々
まるで自らエッジを広げようと寄せる波のように
そして奇妙な場所に追いやられやれやれ
ぼくはぼくだからこどくだ
知ってる
なんて笑えるんだろう
知ってるなんて何処で知るんだ
ぼくは暗闇へと一歩踏み出す
闇に飲まれたぼくの姿を見る人なんか誰もいない
淡いブルーが闇に消えた瞬間を知る人がいないようにそれは元からそんなところにはないのだから
と知ったかぶる
腕時計の針はそのとき丁度11を指した
帰ろう
世界がどうあるべきかまたはどうなろうが
ぼくは帰るんだ
それだけは間違っちゃいけない
「ただいま」
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