blood/月音
 
親知らずを抜いた痕から
鉄錆びの味がする

わたくしの からだから
わたくしの からだへ

estrusの一歩手前
複雑なtexture

体液を舐める という行為

わたくしでない からだから
わたくしの からだへ

忘れてしまっていても
決して 忘れてはいない

うがいをする
消毒薬の匂い

estrusの向こう側
再生するtexture

排水溝に 流れないもの
わたくしに 流れるもの




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