言い訳/小川 葉
 
 
 
言い訳のように
日は昇り
言い訳のように
日が沈む

言いたいことがあった
その日は
もうここにない

ここにはない
言い訳ばかりが
空と海の隙間
地平線で
まだ曖昧になっている

昼食を食べた
定食屋のおばちゃんが
深夜二時
スーパーで働いている

家路につく頃には
明日の言い訳が
またはじまっている
 
 
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