殺し屋/
日月
飽きて大学をあとにした
街角にはたくさんのサンタクロースが
お金をおくれと手を差し出して
それから僕の足にしがみついてはなれない
僕は街全体が見渡せるような場所に鎮座して
そのまま固まって化石になれたら素敵だな
なんて無駄なことを考えながらサンタクロースを引きずって歩く
みんな楽しそう
三年前に描いた殺し屋がいなくなった
街角はすべてのものに均等に戦場である
そして僕は待ち侘びている
ああ 殺し屋が僕を撃つ
その 瞬間
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