雪の昼寝/
智哉
雪降る昼間
気付くとうたた寝をしていた
夢の中では昔の恋人が
滝を眺めてサヨウナラと呟いていた
目が覚めると雪のせいで
さらに気温が下がっていた
布団に包まっていたのに
鼻の先がひどく冷たくなっていたから
また頭まで布団にもぐりこんだ
抱き枕もひんやりしていて
眠りの淵を遠ざけた
もう一度眠ったら
次は誰がサヨウナラを呟くのだろう
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