耳鳴りに親和する/
kauzak
キィィィィ ンンン
鳴っている
塾帰りの娘を迎えに来て
路肩に車を止めてエンジンを切る
ガラス1枚隔てられただけで
街のノイズは膜を張られ
夜の静寂が濃くなるから
ィィィィィィィィィィィィ
通底音になって鳴っている
ィィィィィィィィィィィィ
ィィィィィィィィィィィィ
ユニゾンで鳴り続けている
それは僕の体内の音
密かに馴れ親しんでいる音
決して逃げられない音
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