硝子空、灰色。/
岡崎師
起き抜けの白昼夢の続きを見たくないからぼくは、唐突な寂しさの鐘の音を無視しても、
窓から差し込む光には目を細めた。片目の奥がガタンと音を発てたから、ぼくは斜め空を
見上げたんだ。髪の毛を耳にかけ、手紙が散らばった部屋で息を吐く。怠い蒼い空が散る。
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