ねがい/水中原動機
今日から春だと暦は告げ
ショーウインドーもそんな感じ
だけど朝からメールが届いて
大切な場所がなくなったと知らせてる
心にポッカリ穴が空いたと
ありきたりな言葉を口にして
それでも続く日常
冷めたコーヒーいつも以上に不味い
ずっと何もかも続くんだと
無邪気に泣いて笑ったあのとき
いつかこんな日がくると
分かっているのに目を背けた
夏だというのに冷たかった風
今日の木枯らしに少しだぶる
雲は全然ちがう
空のあおさも
何かをなくして手に入れる
新しい何か
僕らがほしいものって
その新しい何かなのかな？
窓の外に見えるビル群の
ずっとずっとずっと向こうへ
ほっぺにあたる風にのってみる
あの日の雲と空までつながるようにと
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