認識よりも深い「青」(詩論序説ノート)/まどろむ海月
酸の濃度にしか反応しない微生物がいるそうです。彼には、光も音も存在せず、酸の濃度だけで世界を構成しているわけです。
人間が色光としてとらえている部分は全電磁波領域の10分の1程度に過ぎず、ミツバチが見ている紫外線も、蛇が見ている(?)赤外線も、人間には見ることはできません。
ニュートンは、「青い光、赤い光、などと言うべきではない。人間に、青、赤、の感覚を起こさせる光、と言うべきだ。」というように言っています。偉大な科学者は、形而上学の視点も持っているのですね。私たちが先天的に持っているこの感覚。それにしてもなぜ青なのか、この青って感覚そのものはいったい何なのか。尽きることのない謎に、
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