踏みしめる音が心地よいから/kauzak
踏みしめる音が心地よいから
麦を踏んでいるわけではない
やがて来る冬を越して春を迎えるために
僕らは強くならなければと
強がっている
強がることでしかゆるされないと思い込んで
差し伸べられる手を払い続ける
君に言い訳だけはしないように
まっすぐに生きていきたい
現実はそればかりでは生きづらいとしても
胸の奥には秘めておくべきなのだ
少なくともの矜持として
僕を支えてくれるのだろうか
支えるはずと信じ込んで
もたれかかろうとする
空の青さが目に染みたから
新しい翼を広げたくなる
※連なるだけの言葉シリーズ(抜粋)
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