戦慄/yumejiki
花は寂しきことかな
美に執着せど 生血は止まることなきて 流れし 哀れとは思せど
業を思い起こし 更に赤きものに苛ませること決意す
貴方を写し 一時の甘美を与え 肌と写し紙ひとつになりけり
現の醜き人参れど 熟した赤の産物と共に弾け 現のものもう参ることはなし
哀れ 悲しき終焉の時 四季の移り変わりの如く早きものかな
かの地に貴方と参り 再び春の美を堪能す
やおら花は散りて 枯れきものと混じりて 醜きものとなりけり
美に溺れる貴方 瞬間の美と思し 桜の花の如きものなり
歌と共に踊り 狂いし 笑いて
羊の人のかの想い 果実の如く弾け 踊ること 使命と思す
やがて終焉迎え いにしへの想い人 羊毛になりて 貴方 桜の花となりけり
溢る涙 想いと共に 塊になりて 流れ 土に響きし静音かな
憂き想い叶え ただ永遠に見守ること使命と思す
ただ 永遠に見守ること使命と思す
ただ 永遠に見守ること使命と思す
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