今日もきみにたべられたい/あぐり
 
{引用=


もうこの海から月は見えずに
溶けきってるわたしのりんかくは掴めずに
今日の、その感覚が
痛いって 知ったの、知ったの
痛いって。

(たべたい)

中指、声がつまる朝には中指
きみにあげるよわたしのなかゆび
もう欠けてるわたしをはなせないなら
わたしはゆびなんかなくてもいいんです


窓際で赤い花を咲かせてるサボテンの
小さなトゲに触れてる夜は
昨日の、その言葉の色が
痛さって 気付くの、気付くの
きみのまじりけない痛みって。
まじりけない痛みって。

(たべてよ)

右耳、こんな部屋が広すぎる夜に
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