愛の壁、心の橋/真島正人
 
橋渡しになればよかった
それを選択していれば
幸せだったはずだ
心は
壁を生んだ
壁は
火にくべられた
壁が崩れた
橋も焼け落ちた
誰もそれらに
触れることは出来なかった

深夜
午前のさらに
裁断された一部分で
うずくまって男女が眠るとき
私はそれに当てはまる音楽を
選ぶことが出来ない

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