青/
牛
見えないナイフが
空気を切り裂くと
景色は加速する
僕は時計のワニに怯えて
部屋の掃除に明け暮れる
千切れた布切れみたいな寂しさは
何処にも結びつかないまま
砂の星の淡い空を思い浮かべては
青い果実の匂いを思い出す
雨が降るといいな
しとしと
と
静かに
そしたら
もうすこしだけ
何かわかるような気がするから
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