中島の牛丼屋/オイタル
をなでたり
腕を組んだりしながら
「お知らせ」を待っているんだ
もうあきあきしてる「お知らせ」を
もう二度と聞かなくていい 古い冗談を
ごはんの上にまばらな牛肉
皿の上で爆発する子持ちの爆弾
肉につられて生返事の
「脳みそ牛肉男」の下品な口元に炸裂させる汚れた爆弾
一足ごとに油断できないあっとおどろく地雷のてんぷら
心中密かに 四方八方爆弾の雨を降らせながら
中島を聞きながら
お姐さんは ぶらさげている箸の先
ゆうらりと
紅い お漬物がゆれる その先
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