骨/
綾瀬のりこ
真っ赤な炎に焼かれて
小さな体がさらに小さく
ただの真っ白な骨になった
小さな 小さな
わずかばかりの骨を拾い上げる
小さくて真っ白な頭蓋骨
穏やかな日々が
一瞬の煌きのように脳裏にうつる
サヨナラ
もう君の歌声を聴くこともない
サヨナラ サヨナラ
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