雪山の夕焼け/
瑠音
粛々 と
夕日を見送る木々が
美しかった
雪道に宝石をまいた夕日は緩やかに山へ落ち
オレンジと黒の隙間に
もう一度青があることを知った
何度も
何度も
足を止め山をおりる夕方
目を細め
かじかんだ指を伸ばし
今を残そうとシャッターを切る
夕方
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