鏡面の川、水門の波形/水町綜助
 
彩られるものが
みな与えられた
土踏まずから
色を浮かべるべく
積み上げるなら
空白は胸元にわだかまり
高く屹立した
天蓋に設えた地平は
ゆらゆらと昇る陽も
沈む陽もゆらゆらと
パーセントを描くよう
ゆらゆら

町を東と西
分断した堀
鏡面のような川面はまた
その二極さえ映し
取り込み
水の流れ、
経過する
流れるも届かない
垂直の範に綴じ込む

「また、気付かないうち
水門をでるのか」
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