春と冬/昏(ヤッカ)
 
きっとあの場所まで
きっとあの季節まで
ずっと走ればよかった
きっとあの時以外には

春と冬の間で季節は止まり
優しい誤作動の日々から
動かなくなってしまう

繰り返す春と冬の日々に隠れている
マフラーをうまくまけない君を迎えに行く
夕焼けみたいな目をした君がポツリ言った
いつかのあの桜の日、どこへ行ったの?
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