子どもたち/
ma_non_troppo
裸の木々さながら
その身のうちに予感を眠らせ
ただそのときを待つ
兆しを感じながら
すべての夜に息をひそませ
夢の無名に暮らす
子どもたちよ
やがてお前たちの野に
言葉が芽吹くだろう
詩のように 音楽のように
そうして空と海とは分かたれ
世界に名が生まれた
さあ 時間だ
あめ玉を転がすように
舌先で意味とあそべ
行間を旅するように
大声で風とうたえ
命揺れる
子どもたちよ
戻る
編
削
Point
(2)