島の夜明け/仁惰国堕絵師
東の空はすでに白々と
断末魔の星屑 儚い光
やがて朱に交われば明けの海
入り江にかすむ靄 侵食の色
島に夜明けがまた今日も来るたび
緩やかに繰り返す日々
日常の光 営みの光
家捨てて島捨てて 旅に出た
瀬戸内の夕凪はすべて見ていた
残された思い出 埋もれずに
島はまだここにある 消えることなく
坂の細道 また柑橘の香が
柔らかく踊り出す日々
日常の光 営みの光
島に夜明けはまた今日も来るけど
緩やかに繰り返す日々
日常の光 営みの光
終焉への道
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