「長編<私>小説『労働』」攝津正著 絶賛執筆中!/A-29
《自分独りの時に幾らラディカルになれても、生活の場が抑圧されているのでは駄目だ、と攝津は考えた。職場で家庭で攝津の政治と性は抑圧されていたし、現に抑圧されている。どうすればいい、と攝津は独り呟いた。》(攝津正/労働 http://book.geocities.jp/tadashisettsusougou/roudou.html)
こういう一節なんて、誰でも書けそうでなかなか書けないですよ。今日的な命題を鋭く捉えた一文として、どこに出しても恥ずかしくない文章じゃないでしょうか。(前田)
《ところで前田さんが、柄谷行人が次のように述べていると教えてくれた。《厳密に定義すれば、私小説とは、
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)