地球の輪/朧月
上には上があるという
横には横があることを
だれもちゃんとはわかってない
並ぶってことは重要だ
生きることを認めることだ
同じ地球の同じ場所に
並んで生きるということだ
上には上があることを
必ずも意識しなくていい
下には下があることも
忘れてしまったっていい
だけど横には横があることを
決してわすれてはいけないよ
一つ飛ばしにみてゆくことは
絶対できないことだから
自分の腕をすぐ横にだしてみれば
ぶつかって 横の人の手にふれる
ふれた手から その人の体温伝わり感じてく
地球の温度と同じぐらいの
あったかさを感じるよ
横には横のよさがあり
そのまた横にも よさがあり
そうやって一周まわったら
まあるい地球の輪になった
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