冬風/
小川 葉
朝まで降り積もった骨を
川へ捨てにいきます
冷たく軋みながら
空の色が
川下へ流れていきます
家に帰ると
また同じ数の骨が
降り積もっています
はるか高い空を
声にならない冬風が
渡っていきます
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