【批評祭参加作品】詩人は、ことばだけで勝負するんだ!?/角田寿星
常に端正な声の持ち主で、木製の一人用椅子に座って読みましたが、滑舌もテンポも絶妙で、彼女の詩と同じく、奇を衒ったとこはひとつもないのに、じわじわとぼくの心に染み込んでくるのでした。非常に熟練した朗読スキルを感じました。
それでですね、実は。
こうした堂々のラインアップの朗読会で、ほんとに面白かったんですが、飛びぬけて出来の悪かった人がいたんです。
現在でも日本を代表するパフォーマーとして活躍を続ける白石かずこさん、その人です。ものすごく皮肉な物言いなんですが、現在の「仲間内の褒め合い」では断トツの評価ですよね、彼女。
この特集でもトリとして登場して、演出もなかなか凝ってたんですよね
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