つらら/朧月
 
なにかを恐れ
なにかを待っている私の
目の前になにかが
やってきたとするなら
静かに受け入れることが
できると思えない 今は

まわりくどく
考える私には
寄り添ってくれる
言葉が必要で
だけど それほしさに
気持ちを捨てるような
潔さももたない
臆病な私は

つららのように
涙を流しながら
下へ下へと
想いの線を伸ばしている

いつか地に届いて
花になりますようにと
願いながら流す涙は
先端を尖らせながら

その地に眠るものを
狙い打つかのように
いっときも休むことをしない
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