いったい何だってこの世界は/あらら
 
 震え続けさせるのだという予感が 今この場所 この時間 この世界に ただ俺達だけを居させる 

しかしいくらそう思えてならないとは言え 区別のつかなくなったそれぞれを取り戻すかのように この永遠のような時間も いつか終わりを迎えることもまた確かなことなのだ

それでもなお こうして何度も お前の形を確かめたくなるのは そもそもそんな何もかも 鮮やかなお前の形さえ 俺にはどうにも邪魔に思えて 仕方がなくなるからなのだ

いったい何だってこの世界は
形あるものばかりで
あふれかえっているのだろう

俺はただいつまでも
形さえ纏わない
お前そのものを感じていたいだけなのだというのに

いったい何だってこの世界は
形あるものばかりで
あふれかえっているのだろう

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