午前3時難しい話をした/黒乃 桜
 

物に変えてしまったよ
どれもだれもドレスなんか着れないくせに踊り明かしてるみたいに

簡単に言おう
誰だっていつも花の香りをさせたいものさ
清純より純粋よりももっと黒い方が格好良いって
陶酔気味に話した彼女のアイライン
同じ色だったよ

あの人は横で笑ってたよ
「難しい話だね」って何故か楽しそうに
そんなあの人は花の香り
それも偽名にくれてやってる
バケツを逆さまにするみたいに
全部くれてやってる

僕はまた傾いたまま
白に向かって走った
その白が黒に挟まれたとしても
僕はフラスコにミルクを注ぐ


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