背の高い草に/真島正人
 
夜がやってくるとつらいのさ
ピアノ教室で 5月ごろ
君には天使の羽が 生えていたっけ
僕の耳の中の 蛆虫が
君の音符を 食べちゃった
君の音符を 食べちゃった
 雨がびっしり 雨がびっしり
へばりついている
僕の ステンレスガラスの 苺が
君の 親指を慰めるから
君ののどには骨が刺さってる
君ののどには骨が刺さってる
 ねぇきみ
こんな風に 変な調子で
大事な歌を歌われちゃったら
君は怒るかな
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