いのち/笑む爺
 


もしかしたら
わたしはここにはいなかったかもしれない


過ぎた夜に
濃密な1割の感謝を

明くる朝に
幸福な2割の希望を

脈鳴る今に
残りのすべてを


もしかしたら
あなたもここにはいなかったかもしれない


いるからこそ
語れるものが、いのちという


明日会いましょう

いつか会いましょう

そうしたら語ろうね


生きていることを
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