越冬歌/
テシノ
しわすになれば
吐く息白く
声もそぞろに
うつむき歩く
枯木の枝に
すずめ幾羽か
はらりと土へ
あてなくつつく
合図のように
からす一声
飛び立つすずめ
裸の枯木
やっと見上げる
視界をよぎる
忘れてしまえ
春の事なぞ
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