あなたが目覚める朝に/
 
首のつけね
吸い込んだ
くうきに
想像する
わたしは
かすみのかかった記憶に
繋げたがってる
たぶん
ふゆのさむさに
よりそうんだ
って
言うのは
あまやかなよるを
なでまわす
息は
どうにも
たやすい
気がするのでした
てさぐりの
温度を
たよりない
あかりを
祈る
夜明け
それがもしも
あなたが
目覚める朝ならば
見知らぬ港に
灯ったほのおも
うつくしい

言える気もするのです
あなたを
いつか
抱いた
夜明けに
だれもに降り注いだ
きぼうが
わたしを
ゆるしたように
たぶん
きっと
あなたが目覚める朝ならば
さいはてを歌うくじらとも
ひかるみなもを見つめる事で
知らぬ間にも
結ばれるのでしょう
あなたに降る
きぼうを
いつまでも
祈れるのでしょう
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