わたしが眠りに落ちるまで/
帆乃香
あなたの横顔を見つめ
あなたの寝息を感じる
指先で鼻先をなぞり
頬に唇をあてる
ただそこに あなたが眠っている
それだけで こんなに涙が溢れる
瞬きもせずに じっと見つめていたら
あなたはふと目を覚まして微笑んで
頭を優しく撫でると また眠りに落ちた
あと何回こうやって わたしは幸せな気持ちになれるだろう
わたしが眠りに落ちるまでの数時間
幸せになれるこの時間が愛おしい
戻る
編
削
Point
(2)