こいわずらい/玉兎
 

てんびんに いろいろのせて きみは
てんびんが かたむくより はやく
くびを かしげてしまう

いっしゅんで すりぬけてゆく
ふあんとか そうぞうとか

ほんとうは もっと
いっしゅんで すりぬけてゆく くらい
ちからのある おもいを
いつだって いだいていることを わすれて


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