国道246号線、寒い寒い日/ブライアン
 
訪者。眺めるもの。
コンクリートに覆われた地球。
呼吸が建物に跳ね返る。
確立した個人。

ベット。

区分けされたマンションに、土地。
駐車場は一ヶ月2万円。

イヤホンに身を包み、
満員電車に乗り込む。
触れ合う体の表面。「私」と「あなた」は
触れ合うことはない。

そして、過度に緊張しあう、「僕ら」。
「君」と「僕」

みんなが傷つく姿を見たくない。
嘘をつけ。

「土人形のごとくバタバタ死ぬのが嫌で仕方なかった」。
「私はママの人形じゃない」。

線路。

ベットから仕事場へ。
夜から昼を結ぶ一本の手綱。
この一本の手綱をはなさず

[次のページ]
戻る   Point(4)